制作風景 はさみカバー(3) ~ クラフト用はさみ
3番目はクラフト用はさみカバーの製作工程です。
はさみを新調しました。ストレート刃の精密はさみと、一回り小さい先反り刃のはさみです。どちらも手ごろな値段ですが切れ味は抜群です。
はさみはレザークラフトで取り上げられることは少ない道具ですが、布芯のカットや型紙制作、仮止めテープのカットなど、細かい作業に欠かせないため、1,2年使用して切れなくなったら新しいものを揃えます。
最初に、ストレート刃の精密はさみ(左)カバーの製作風景です。
細身でかなり鋭利な薄刃のハサミです。スタンドに立てて使用するため、サック状の細いカバーにします。刃先がしっかりグリップされてはさみが抜け落ちないようにぴったりサイズにしたいと思います。
1. パーツの裁断
必要となるパーツは4つです。
黒の牛革を2枚貼り合わせて、表裏のないシンプルなデザインにします。1枚は一回り大きく粗裁ちします。
右側2枚は補強用の豚革です。
2.補強
芯を兼ねて内側には薄い豚革を貼って補強することにします。
元々薄い豚革ですが、貼り合わせて重なる個所と先端部分は漉いてさらに薄くしておきます。
表革と豚革をそれぞれ貼り合わせます。外側に丸みが出るようにくせをつけながら貼ります。
3.貼り合わせ
貼り合わせる前に、はさみの差し入れ口は先にコバを仕上げておきます。
表裏の革を貼り合わせたら、一回り大きい方の革を切りそろえ、目打ちをします。
4.縫い合わせと仕上げ
ステッチをして仕上げます。今回はキャメル色の糸でステッチしました。差し入れ口のところはステッチを3重巻にして補強しています。
ぴったり収まりました。豚革を貼ったのではさみのグリップがよい感じになりました。逆さにしてもはさみが抜け落ちることはありません。これなら工具入れの中で刃先を守れますし、怪我も防げます。
次は先反りばさみのカバーを紹介します。
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