制作風景 レザーのソーイング小物

丈夫で長く使える革素材だからこそ使いやすい、ソーイングの小物を作りました。

丸い形のピンクッションと、裁ちばさみと和ばさみ(握りばさみ)のカバーです。

ピンクッション

ピンクッションには様々な形があります。
生地をとめたまち針を抜きながら、ミシンで縫い進めるときには、作業台に置いて片手で待ち針が射せる形状が使いやすいです。
また、まち針を抜く都度、ピンクッションに刺していくので、しっかり重みがあれば台の上で動かず、さらに使いやすくなります。
試行錯誤の結果、今回紹介するピンクッションになりました。
では、制作の順に紹介します。

1. 土台作り

クッションの土台となるレザーの円柱型ポッドを作ります。

まず胴体からです。革の起毛面(床面)が外側になるように丸く仮貼りした革に布芯を貼ります。これでピンクッションの土台をしっかりとさせます。レザーでは洋裁用のアイロン接着芯ではなく、薄い生地を革用接着剤(ゴムのり)で接着します。

ピンクッション1
きれいな円形に成型します。

底革をビールの王冠のようにひだを寄せながら胴に貼り合わせます。ひだになる底革の外周部分は、あらかじめ薄く漉いてあります。この工程で、ひだを均等に細かく寄せるほどきれいな円柱に仕上がります。

対角線上に交互にひだを寄せてゆくのがきれいに仕上げるポイントです。

胴体の表側となる革を外側に巻きながら貼り合わせたら、周囲をステッチします。

胴のコバ(革の切り口)を磨いて仕上げます。二枚の革を貼り合わせたのがわからなくなるくらいに磨きます。補強のため、底の内側にもあらかじめ芯を貼ってあります。

奥の小さいのはミニピンクッションです。
裏にひっくり返したところ。

2. 重りと磁石

底の内側に鉄の重りと、小さな磁石を取り付けます。ピンクッションの針先が直接、中で重りにあたらないように、革でふたをするように貼り合わせます。

ピンクッションに適度な重みをつけて安定感をよくします。

また、磁石は床などに落とした針を拾うときにとても重宝します。

(ミニピンクッションは重りのみで磁石は入りません)

3. クッション作り

布でクッションを作ります。

丸く切ったクッション生地の周囲を糸でなみ縫いし、巾着袋型に軽く絞ったら、内側に綿をぎっしり詰めます。

綿はピンクッション用のシリコン綿を使用します。針の錆を防ぎ、抜き差しが滑らかな綿です。

丸くボール状に成型したら袋の口を閉じます。レザー用の太いナイロン糸を使用しており、糸の両端を小さな革の端切れに通して返し縫いをしたら、糸をしっかり焼き留めます。

クッションを革のポッドにのせてボンドで貼り合わせます。ボンドが乾いたら完成です。

レザーのピンクッション

はさみカバー

はさみカバーは、丈夫で容易に破れないことが肝心です。

その点から、はさみカバーの素材として革が向いています。

1. パーツの裁断と布芯で補強

粗裁ちした革に布芯を貼り補強します。左の小さい方が和ばさみ(握りばさみ)用です。

上から別の革をしっかり貼り合わせ、形を切りそろえます。次にポケットを貼り合わせる部分は一段下げてあります。

これがはさみカバーの土台になるパーツです。

2. 豚革で刃先の補強と形状矯正

ポケット革を準備します。ポケットの内側は、はさみの出し入れの際に刃先があたるため、補強のため滑りの良い薄い豚革を貼ります。豚革は貼った後に段ができないようあらかじめ切り口を薄く漉いておきます。

きれいなドーム状になるように曲げながら貼り合わせることで、革に形を覚えさせます。

さらにポケットの先端は内部に少し遊びを持たせるために、型を内側に押し当てて外に膨らませた状態に矯正します。

3. 縫い合わせ

ポケットと土台を貼り合わせ、周囲をステッチし、コバを磨いて仕上げます。

先端がぷっくり膨らんだようにきれいな曲線で仕上がりました。

レザーのハサミカバー

本商品は、ナチュラルズBASEショップにて販売しています。赤の他に、チョコブラウン、グリーンもございます。

コメントを残す